アルスター鋼板

溶融アルミニウムめっき鋼板

用途例

自動車関連

家電関連

産業関連

生活関連

[高温耐黒変性] 初期光沢を維持

アルミめっきの耐熱性能は、初期光沢を維持できる温度を示す耐黒変温度と、酸化増量を抑制する温度を示す耐熱温度の2つの観点から捉えられます。アルスター鋼板は、450℃という高温下においても、Fe-Alの拡散を抑制し、長時間使用されてもほとんど外観を損ねることはありません。

性質 一般性能(CQ) 絞り性能(DQ) 深絞り性能(DQSK)
耐黒変化温度 最大450℃ 最大450℃ 最大350℃
酸化増量抑制温度 最大550℃

D材については、500℃程度まで耐黒変化温度をクリアーできるものもありますので事前にご相談ください。

[耐熱性] ステンレスと同等

高温環境下(500℃〜600℃)においてステンレス鋼板とは同等、冷延鋼板では20倍以上の耐高温酸化性を有しています。500℃以上の場合はFe-Alの相互拡散による合金化が進み、表面が灰色から次第に濃い色に変色しますが、表面に形成される高温酸化層が鉄スケールの生成を抑制するため、耐熱温度以内であれば急激な酸化消耗することはありません。

アルミめっき鋼板の加熱挙動

アルミめっき鋼板の加熱挙動

アルミめっき鋼板とステンレス鋼板・冷延鋼板の耐熱性比較

アルミめっき鋼板とステンレス鋼板・冷延鋼板の耐熱性比較

[一般耐食性] 亜鉛めっきの1.5~3倍

空気中や水中においては、亜鉛鉄板のように犠牲防食効果は期待できませんが、アルミの酸化膜はそれ自体安定であるため、被覆面の耐食性は一部の環境を除けば、亜鉛系めっき鋼板よりもかなり優れています。

水溶液中のPHに対する耐食性

アルスター鋼板はアルカリ側で弱く、酸性側で強い性質を有しており、溶融亜鉛めっき鋼板とはやや異なっています。一般的に大気下は中性よりもやや酸性側にあり、温度の影響も含めてアルスター鋼板が亜鉛系めっき鋼板に比べて優位にあるといえます。

水溶液中のPHに対する耐食性

[塩害耐食性] アルミの犠牲防食作用

塩害(湿った状態でCl-が存在する)環境では、アルミの犠牲防食作用が発揮されることにより、海岸などにおいては一般的に亜鉛めっき鋼板よりも優れた耐食性を示します。

塩水噴霧試験

アルミは塩水中では鉄より低い電位を示し、Fe-Al腐食電池はAlが陽極、Feが陰極となってAlは犠牲陽極としてFeの腐食を阻止します。

塩水噴霧試験

[熱反射性] 500℃以下で約80%

アルスター鋼板は熱の反射性に優れ、500℃以下の温度では約80%の光の反射率を示し、赤外線では約95%に達する反射率を示します。

熱反射率

品種 アルスター鋼板 亜鉛めっき鋼板
100℃ 約80% 約80%
500℃ 約80% 約15%
  • アルスター鋼板はブライト仕上げ

表面光沢の比較

品種 表面仕上げ 光沢度 備考
アルスター鋼板 ダル仕上げ 15 表面粗度 Rmax 8〜9µ
アルスター鋼板 ブライト仕上げ 25 表面粗度 Rmax 1.0µ
冷延+銀色塗装 (冷延ダル) 6 表面粗度 Rmax 8µ

  1. JIS Z 8741による表面光沢測定(グロスメーターGM-3型)
  2. 1/10減光フィルター使用 Gs(60)

[電磁シールド性] アルミニウムと同等

低炭素鋼板を素材に均一なアルミめっきを施した材料で、電磁およびパネルなどのシールド材として有効です。

[多様性] アルスターシリーズ

アルスター鋼板は、耐食性や耐熱性、溶接性など、お客様にニーズに応える幅広いバリエーションで展開しています。

多様性 アルスターシリーズ

アルスター鋼板<ZC処理>

耐熱性や耐食性などC(クロメート)処理と同等の性能を有するZC(無機系クロムフリー)処理製品があります。これにより環境配慮型商品をご提案可能です。

加熱試験後の耐食性(250℃×100h)

大気中加熱試験後の耐食性評価結果(平板)の一例(塩水噴霧試験 JIS Z 2371)

導電性測定結果

無機系のクロムフリー処理のため、表面の電気抵抗が低く導電性に優れます。また、スポット溶接も可能です。

区分 処理名 接触抵抗値(mΩ) 層間抵抗値
(Ω⋅cm2/枚)
環境型 ZC処理 ≦10-1 1.5〜2.2
一般 N処理 ≦10-1 1.4〜2.0

  • 接触抵抗値: 4端子法(三菱化学製Loresta AP)による測定値
  • 層間抵抗値: JIS C 2550の標準条件での測定値

アルミ合金接合用アルスター

アルミ合金と鋼板を接合する際、鋼板をアルミ合金接合用アルスターに置き換えることで、高い接合強度を得ることができます。

スポット溶接

従来、接合にボルト・ナット締結を用いていた鋼板をアルミ合金接合用アルスターに置き換えることで、溶接接合が可能となります。

スポット溶接

ミグ溶接

アルミ合金接合用アルスターを使用すると接合強度が1.5倍向上します。

ミグ溶接

化成処理の種類と記号(JIS G 3302 表8より抜粋)

化成処理の種類 記号
クロメート処理 C
クロメートフリー処理 NC
無処理 M

※クロメートフリー処理とは、六価クロムを含まない化成処理をいう。

  • クロメートフリー処理(NC)につきましては、クロムを含有しない、ZC処理にて製造し、表示は“ZC”とします。“NC”表示をご希望の場合は、当社までお問い合わせください。

 

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