ペンタイトB

溶融亜鉛めっき鋼板

用途例

美麗で滑らかな表面外観

高純度の亜鉛の表面を持ちながらも、その冷却過程をコントロールすることで華紋(スパングル)を消し、美麗で均一な表面外観に仕上げためっき鋼板です。無塗装で美観と耐久性を求める用途に適しています。 ※より耐久性が必要なご用途にはZAM®とはを推奨します。 ※塗装を行う場合は、ペンタイトもしくはZAM®とはのZP処理(クロムフリーリン酸塩処理)を推奨します。また、ペンタイトBに塗装される場合には適切な前処理、下塗り等を推奨します。(ペンタイト>塗装工程を参照)

ペンタイトBの断面組織

亜鉛めっきによる優れた耐食性

亜鉛めっきの表面は、通常の環境では空気中の酸素と反応して塩基性炭酸亜鉛の緻密な保護皮膜をつくり、高い耐食性を発揮します。これが物理的保護作用です。また、表面キズなどで鉄地が露出した場合でも、鉄よりイオン化傾向の大きい亜鉛の働きによって鉄の腐食が抑制されます。これを電気化学的保護作用といいます。切断端面やスポット溶接部についても同様な作用が働くため、亜鉛めっき鋼板では、一般的にそのまま使用することができます。

大気暴露試験結果

全国7カ所で、ペンタイトB、ペンタイト(共に亜鉛付着量 片面190g/m2)および比較材を、いずれも無塗装で大気暴露した試験結果の一例です。

豊富なクロムフリー後処理レパートリー-1

ペンタイトBは、各種クロムフリー処理をレパートリー化しており、さまざまな環境規制に対応が可能です。無機系、有機系、潤滑系および特殊機能処理を揃えています。

後処理 品質性能イメージ(優 ○ > △ > × 劣)
耐食性 耐アルカリ・溶剤性※1 耐クーラント油性 後塗装性
※2
スポット
溶接性※3
潤滑性 耐指紋性 防虫性
ZC処理
無機系
ZU処理
有機系
ZJ処理
有機系/潤滑
ZJM処理
有機系/潤滑/防虫
C処理(比較)
  1. ZU処理およびZJ処理は皮膜剥離が懸念されるため超音波脱脂の併用を避けてください。
  2. 塗料および塗装条件によっては性能に差が出る場合があります。

豊富なクロムフリー後処理レパートリー-2

2段型有機系クロムフリー
潤滑防虫処理(ZJM)

化成処理皮膜に防虫剤を添加しているため、ゴキブリやクモなどの生活害虫の住み着き防止効果があります。

用途

  • IH調理機器・電子レンジ・冷蔵庫などの家電製品部材
  • パソコン・複写機・複合電話機などのOA機器部材
  • 配電盤・分電盤などの産業用機器部材
  • ドリンク・フードディスペンサーなどの食品関連部材

シェルター試験

  • チャバネゴキブリを20匹、2時間放置する。
  • 処理区と未処理区の虫数から忌避率を算出する。
  • 忌避率:(1-処理区の虫数/未処理区の虫数)×100%

化成処理の種類と記号(JIS G 3302 表8より抜粋)

化成処理の種類 記号
クロメート処理 C
クロメートフリー処理 NC
無処理 M

※クロメートフリー処理とは、六価クロムを含まない化成処理をいう。

  • クロメートフリー処理(NC)につきましては、クロムを含有しない、ZC処理にて製造し、表示は“ZC”とします。“NC”表示をご希望の場合は、当社までお問い合わせください。

 

受渡当事者間協定による化成処理の種類及び記号

下表は、JIS G3302 6項(化成処理)の規定の「当事者間協定」に該当する化成処理の種類及び記号を示しています。

化成処理の種類 記号
無機系※1クロムフリー処理※2 ZC
有機系※3クロムフリー処理 ZG
クロムフリー潤滑処理※4 ZJ

※1.無機系とは、無機系溶液で処理したものをいう。
※2.クロムフリー処理とは、クロム成分(六価及び三価)を含まない化成処理をいう。
※3.有機系とは、有機樹脂系でコーティングしたものをいう。
※4.潤滑処理とは、加工性を高める有機樹脂系でコーティングしたものをいう。

 

耐久性に応じた幅広いめっき付着量

Z06~Z60まで幅広い付着量レパートリーを有しており、耐久性と経済性を兼ね備えた鋼板です。

めっき付着量(両面最小付着量)

付着量記号
(JIS)
両面3点法
平均付着量
(g/m2
両面1点
最小付着量
(g/m2
付着量記号
(日新規格)※1
両面3点法
平均付着量
(g/m2
(Z06) 60 51 45 70
Z08 80 68 60 90
Z10 100 85
Z12 120 102 90 140
Z14 140 119
Z18 180 153 120 190
Z20 200 170
Z22 220 187 150 230
Z25 250 213
Z27 275 234 190 290
Z35 350 298
Z37 370 315
Z45 450 383
Z60 600 510


※1.日新規格の付着量記号は片面の質量計算付着量(g/m2)を表します。
※2.( )内は当事者間の協定により適用することができます。

良好なスポット溶接性

各処理で適正領域が異なるため電流条件の適正化が必要です(ZJ処理はZU処理より適正領域が低電流側へシフト)。

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